船員の仕事とは?

夏が本番ですね。皆様、夏休みはどう過ごそうとお考えでしょうか。夏といえば海を想像する人が多いと思います。海に関わる仕事はいくつかありますが、今回は海の中でも輸送を主にした船員の仕事について紹介をします。海外で働きたい人や、海外に行ってみたい人、そもそも海運業界はどのような仕組みで、船員ならではの魅力、年収などについて紹介をします。

 

船員とは

船員と言っても、船の種類により仕事内容が異なります。船の種類はフェリー・貨物船・タンカー等複数存在しており、ざっくりと4つに分類されます。具体的な仕事内容としては船により違います。しかし、船員の仕事内容を船の大きく分けると航海系、機関系に分ける事が出来ます。

 

航海系

貨物・人を乗せた船を港から港に動かす為に、見張り監視・運行計画に沿った操船運航を行う事が主な仕事です。他にも、船が運ぶ貨物の積み込み、積み降ろしなどを行います。

機関系

俗にいう技術職を示しています。船を動かすエンジン等船内機器を運転・保守・管理・整備を行います。専門領域で細かく分類はされていますが、船という特殊な機械を使いますので高い専門性が求められます。

 

船員の職種とは

前途でも記載をしましたが、航海系と機関系に分けられており、それに応じて職種も分けられています。大きい区分けでいうと船員は職員(オフィサー)と部員(クルー)に大きく分けられます。以下に参考までに詳細をまとめました。

 

職員

法律で定められた国家試験に合格して海技資格をもって船に乗り組む人を示します。職種として検索をするのでしたら船長、機関長、通信長、航海士、機関士、通信士などが該当します。テレビなどでも取り上げられている職種ですね。

部員

人によってはあまり馴染みがないと思いますが、仕事内容は職員を補助するさまざまな仕事を行う人を示します。職種として検索をする場合は甲板員(こうはんいん)、機関員、事務部員などが該当します。船では、船の最高責任者である船長のもとに、下記のような部門があり、仕事を行います。

  • 甲板部 : 操船から貨物の積みおろしなど
  • 機関部 : エンジンやボイラーなどの運転や整備、燃料の補給など
  • 無線部 : 陸上や他の船舶との通信など
  • 事務部 : 出入港手続き、船内での調理、客船などでの乗客へのサービス

 

船員の魅力とは

船員は特殊な仕事なので面白い仕組みがいくつかあります。以下に興味がありそうな内容をまとめましたので参考にして下さい。

 

休暇

一般的な船では、休暇は、陸上休暇は105日程度(年間)の休暇がもらえます。2~3回に分け、30日くらいずつに分けて取るのが普通です。

*3ヶ月船で働き1ヶ月休暇といった形になります。

 

パスポート

船員は船員手帳なるものをもっていて、これをパスポートと同等のものとみなしてくれる国が多くあるようです。実際は国によりますが、船員手帳で代用できる場合はパスポートを使う必要はないようです。も基本、全ての国で認められるとは限らず、基本は船員はパスポートも所持して動いています。

この船員手帳の入手方法は、船舶所有者と船員として雇用契約を結ぶ必要があります。その後、運輸局等の指定された機関で申請することになります。申請に必要な書類は、先ほど述べた雇用契約書以外は、パスポートとほぼ同じ模様です。船員だからといって、特に簡略化されるものでもないようです。

 

船員の年収とは

船の種類、職務内容により違いはありますが、船員学校を卒業した19歳の船員の例だと以下のようです。

  • ・貨物船 月給 約28~30万円
  • ・タンカー 月給 約29~31万円

 

最後に

いかがでしょうか。船員の仕事は特有のものがあり、面白いですね。海外旅行などが好きで、海外に携わる仕事がしたい方にとっては魅力的な求人かもしれません。