不動産運用や投資に興味を持たれる方が必ず考えることがあります。この記事では、不動産投資は不動産投資で儲かる仕組み、儲けとリスクの関係など、不動産投資とその儲けの関係に迫ります。
不動産投資はどうやって儲けがでるのか、その儲けの仕組み
なぜ不動産投資は儲かるのでしょうか、そしてその儲けはどこから来るのかご存知ですか?
投資には「元本割れ」といった資産の減少というリスクが伴いますし、不動産投資も例外ではありません。しかし儲けの仕組みを理解する事は、不動産投資にはとても大切な事です。この点をまずはしっかり理解しておきましょう。
不動産投資は大きく分けて2つあります。
1.現物不動産投資
2.不動産投資信託(J-REIT)
この2つに関して、ご説明致します。
現物不動産投資とは?
投資家が「不動産を現物で購入して、その物件を貸したり、売却したりして利益を得るもの」となります。物件の立地や条件から想定される利回りをはじき出して運用します。この場合の利回りの仕組みはほとんどの場合「家賃収入」となるでしょう。
*家賃収入から不動産の維持管理に関わる経費、税金などを差し引いたものが、最終的な利益となります。
不動産投資信託(J-REIT)とは?
不動産投資信託には2つの登場人物がいます。
1. 投資家
2. 不動産投資法人
この両者をイメージしながら、下記の説明を読んで頂ければ幸いです。初めに、不動産投資法人は投資家から不動産投資のための資金を募ります。投資家はこの投資信託を通じて、お目当ての不動産投資法人に投資します。
次に、たくさんの投資家から資金を集めた不動産投資法人は不動産の保有や運用を行い、家賃収入や売却益つまり儲けを捻出します。そして投資家にはこの儲けを投資信託の分配金の形で受け取る形です。この仕組みが「不動産投資信託(J-REIT)」となります。
不動産投資信託(J-REIT)で注意する事とは?
「どの不動産投資法人を選ぶか?」「不動産投資信託にどのくらいの資産を投入するか?」
この2点が儲かるためにはとても重要です。
1. どの不動産投資法人を選ぶか?
その不動産投資法人が「どのくらいの利回りを出しているのか?」「どんな不動産に投資しているのか?」「投資している不動産に対して適切な利回りが出ているか?」など確認する事が大切です。
実は、不動産投資法人といってもたくさんの種類があります。投資対象の不動産にはオフィスビルやマンションだけではなく、インフラ設備やショッピングセンター、公共施設、発電所など様々です。
「これから伸びそうな投資対象か?」「それとも比較的堅調な投資対象か?」「価格の暴騰などが期待できそうか?」など投資のスタイルと相談しながら決めていく事になるかと思います。
2. 不動産投資信託にどのくらいの資産を投入するか?
分散投資の観点からとても重要なことです。投資の基本はあくまでも「ひとつのカゴにすべての卵を盛らない」ことが重要です。全ての資産を不動産投資信託で運用するというのはこの原則に照らし合わせるとあまりおすすめできることではないと思います。ご自身の投資スタイルに合わせて、不動産投資信託に投入する資金を決めましょう。
不動産投資のリスクを忘れてはいけない
当然、リスクが伴うことを無視してはいけません。不動産投資のリスクの中で代表的なものは「流動性リスク」「空室リスク」「災害リスク」「法制リスク」といったものが考えられます。
現物不動産投資の場合、不動産投資の儲けが家賃収入である以上は空室リスクが伴います。災害がくれば不動産の価値は下落しますし、法律や税法の変更により利回りが影響を受けることもあります。ただしこれらのリスクは事前に検討することが可能ですから、十分対応できるリスクともいえるでしょう。
そして不動産投資の儲けは家賃収入がメインと考えれば、堅実に資産を増やす事に向いている投資とも言えます。地価の上昇による家賃収入や不動産価格の上昇も期待できますが、家賃収入で利回りをまずは考えることが多いようです。
以上のように、儲かる仕組みやリスクを理解して投資行動に移る事が大切です。