季節の変わり目やその時代の流行が求められ、常に新しい流行が発信される業界としてあるのがファッション業界です。この業界で非常に中核をなし、その華やかな世界を私達に届けてくれる職種がファッション・バイヤーです。2000年以前は専門商社に務める方のが携われる仕事でした。しかし、近年仕事の仕方の変化に伴いBUYMAなどで個人もバイヤーになれる時代となりました。
バイヤー領域では大きな時代の変化が起きており、1つの会社の事例として、BUYMAの商品取引扱高は17年1月期通期では中堅百貨店1店舗分に相当する、300億円を突破しています。このようなことから、バイヤーという仕事がより身近になっている事を表しています。今回は、時代の変化と共に、身近になったバイヤーの仕事に関してご説明します。
ファッション・バイヤーの仕事とは
アパレル商社や、百貨店に勤務し、店頭に並べる商品の仕入れを担当する人のことです。トレンドの先を読み、新しいブランドを開拓する為に、徹底したリサーチを重ねています。新聞、雑誌、ネットリサーチは勿論、競合調査、ファッション・ショーに出向いて新しいブランドをチェックしたりします。また買い付け後も、仕入れた商品について販売台帳を作るほか、店長や販売員、販促担当者に商品について説明し、商品のポイントなどを周知させます。売れるところまでサポートするのがバイヤーのお仕事です。
ファッション・バイヤーになる為には
百貨店やアパレル商社直営のショップで、販売員として店頭に立ち、経験を積んでから、上司に抜擢されて、バイヤーになるのが一般的です。販売員として、お客さんのニーズや日々変化する商品動向を肌で感じる事が必要です。また、ニーズ・商品動向の他に、商品管理や利益率など学ぶ必要があります。
ステップアップの道すじ
一般的にバイヤーになりたての時は、ブランドの展示会にいき見定め・仕入れを行います。ある程度経験を積んだ後は、まだまだ知名度の低いブランド開拓、仕入れ先と商品を共同企画する為に、デザイナーのショールームに直接足を運び、交渉する次のステップに進みます。他のお店に置いていないブランドの商品、店の価値を高めることのできる商品をいかにお店に置くことが出来る交渉がうまく出来るのかが、バイヤーとしての評価につながっていきます。
バイヤーの年収は
ネットにある情報を見てみると、バイヤーの平均年収は、25〜29歳で300〜350万円。30〜34歳で400〜450万円、35〜39歳で550〜600万円程度と記載があります。一概にこの数字が正しいとは言い切れませんが、参考になる値と思います。
最後に
いかがでしょうか。バイヤーの仕事は非常に難易度の高い仕事であります。個人でもバイヤーになれる時代ではありますが、在庫を抱えるという点ではリスクも伴うお仕事ですその為に、実際の店頭でお客様のニーズを把握出来る力を学ぶ事がバイヤーになる一歩ではないでしょうか。