歩くほど、保険料が安くなる保険とは?

最近保険料が高くてお悩みの方はいませんでしょうか。日本の保険料は諸外国に比べても高く、日々の生活を苦しめている要因かもしれません。また、最近は健康なのに高い保険料を支払い割りに合わないと悩んでいる人も多いかもしれません。現在、AIの発達に伴い、保険会社は病気を予測出来ることから様々な保険会社で、「健康な人ほど安くなる保険」が発表されています。今回は、保険会社がどのような取り組みをしているのか、各企業の取組内容について紹介をします。

 

アクサ生命保険の取り組み

顧客に通常有料のフィットネスアプリ『Withings Pulse』を無料で提供し、既定の歩数を満たしたお客様の保険料を割り引くサービスを開始しました。狙いとして、運動をする人の方が運動をしない人に比べて病気になる確率が低いと立証されており、同社ではフィットネスアプリを使って健康状況をリアルタイムで確認をして適切な保険料にする狙いです。

もちろん、アプリを導入しても動かない人は意味がないので日々のウォーキングや運動を欠かさず努力してください。まだ、日本では導入されていませんが、ヨーロッパ(特にフランス)では開始をしており、毎日7,000歩または10,000歩以上歩くことを一ヶ月継続する利用者に対して、保険料が最大100ユーロ割引される保険となります。

 

東京海上日動あんしん生命保険

東京海上日動あんしん生命保険では、2017年8月にスマホ向けアプリと連動する保険商品が販売されます。この商品は、保険に加入された方に、腕に巻くウエアラブル端末を貸し出し、歩数を毎日計測して歩数を図計測します。それを、NTTドコモのスマホ向けアプリと連動させ歩数を管理する仕組みです。

1日の歩数が8000歩を超えると、還付金が出る医療保険となっており、2年間にわたり、1日あたりの歩数が平均で8000歩を超えると、3年目に年1200~3600円程度の還付金を受け取れるとの事です。アクサ生命保険と比べてリターンの金額はまだ少ないですが、日本企業も参入をしたことでより加速されると考えられます。

 

今後の展望について

 

2014年にロシアのアルファ銀行で、適度な運動をした人だけが利用できる年6%という高利息で貯蓄できる口座が話題になりました。このように金融機関では、人間を分析して効果的な保険や預貯金の仕組みを作ることで生産性を高める動きをしています。これから、AIというキーワードがより加速することでこの流れはさらに進むと考えられます。

今回は、技術者目線でのお話ですが、今後金融機関に入社をする方は、営業職だけと意識をしないで、このような分析を使った仕事や、テクノロジーを駆使した仕事につくことでより面白い機会を手にすることが出来るかもしれません。今後のキャリアの参考になればと思います。