世界のドローン市場において8割以上のシェアを独占しているメーカーが存在します。
- 中国:DJI(Phantom, Inspire など)
- フランス:Parrot(AR.Drone, Bebop Drone など)
- アメリカ:3D Robotics(Solo, IRIS など)
上記会社が上位3社となっております。
中国:DJIとは
現在、世界シェアの7割を占めているともいわれており、ドローン業界の首位を独走しています。このDJI社のドローンとして最も有名なのは Phantom シリーズです。DJIは、2006年にフランク・ワン(汪滔)によって設立しました。
ドローンの認知度がほとんどない時代から始める先見の明がありました。現在は広東省深セン市に本社を置いており、商用ドローン市場で世界シェア70%、消費者向け市場のシェアはさらに高い世界最大のドローンメーカーです。
2013年の販売額は1億3000万ドル(約156億円)。2015年はさらに急成長し10億ドル(約1200億円)を突破しています。2015年時点で、米政府にドローン使用認可を受けた129社のうち61社がDJIの製品を利用しており、認可申請中の695社のうち400社弱がDJI製品を使用しています。
2015年末には、深セン市に旗艦店をオープン。800平方メートルの店舗でDJI全製品の展示と販売が行われ、修理の受付も実施されています

DJIが圧倒的シェアを占めるわけとは
- Phantom が他社と比較をして、コストパフォーマンスが高い為
- DJIの開発のスピードが他メーカーと比べて急激である事
上位2点があると言われております。
フランス:Parrot
フランスのドローンメーカーである【Parrot】はドローンブームの火つけ役とも言われています。有名なシリーズだと 「AR.Drone」があります。
元々ヘッドホン等のスマートフォン関連のハイテク製品を開発し販売する通信機器のメーカーであったParrotですが、社内の一部門としてドローン事業を始めたところ【AR.Drone】が世界中で大ヒットしたという背景があります。
しかし、2017年1月では、Parrot社がドローン事業部門の約1/3にあたる290人のリストラ計画を発表しました。背景としたは、DJI社との市場競争により、Parrot社は2016年第4四半期の売上目標を下回るなど業績が低迷した為と言われております。

アメリカ:3D Robotics
既に紹介した【DJI】と【Parrot】に比べると知名度は低いかもしれませんが、首位を争うメーカーです。
3D Robotics のドローンの特徴といえば2点あります。。
1.オープンソースでのソフトウェア開発 ※ソースコードを世界中に公開すること。
2. GoPro との連携
3D Robotics は世界中の人がソフトウェアの開発に携わることのできる仕組みを利用することで、常に飛行制御などの改良が続けられています。
GoPro との連携も大きな特徴
GoPro はウェアラブルカメラの開発メーカーで、3D Robotics はドローンにこの GoPro のカメラを搭載するためのI/F(インターフェース)が備わっています。多くのメーカーが、ドローンにカメラを内蔵しているケースが多いです。
しかし、3D Robotics はカメラを外部に組み入れる事ができる事が特徴です。その為に、GoPro が新機種のカメラを発売した際でも、そのカメラだけを付け替えることでより繊細な最先端の映像を撮影することができ、ドローン自体を買い替える必要がないという事です。
ドローン業界で働く事に未来はあるのか?
ドローンの製造開発に従事する人材のほか、ドローン操縦者の需要が高まっています。
欧米ではすでにドローン操縦者の人材不足が顕在化しており、有人航空機分野の経験者を急募したり、多くの訓練機関による人材育成をしたりすることが盛んです。日本でもドローンに関する法制度ができたため、このような人材への需要が急増しているのです。
また、海外ではドローンの保守サービス事業、ドローン運営請負事業もスタートしており、こうした専門性を持った人材も今後需要が高まることが予想されます。