ガンになり治療費が払えない時はどうなる?

癌になり医療費が払えないときについての対応方法について紹介します。

公的医療保険制度(健康保険)がありますので、医療費が支払えないということはあまり無いと思います。しかし、がんの治療費は高額になる時がありますし、長期間治療することで、生活が逼迫することもあるでしょう。もし、本当にお金が支払えないのであれば生活保護を利用する手段もあります。

生活保護は、国民が最低限の生活を送るための国の援助制度ですが、実は医療費の補助も行なっており、生活保護者は基本的に医療費を支払う必要がありません。その為に、ガンになった場合でも、治療を受ける事が出来ます。

 

生活保護で援助されるもの

  • 生活扶助・・・食費や光熱費、衣類などの費用
  • 住宅扶助・・・家賃や地代の費用
  • 医療扶助・・・医療にかかる費用
  • 介護扶助・・・介護にかかる費用
  • 教育扶助・・・義務教育にかかる費用
  • 出産扶助・・・出産にかかる費用
  • 生業扶助・・・自立支援のための費用
  • 葬祭扶助・・・葬祭にかかる費用

上記のように、医療扶助が生活保護の対象となっております。

 

医療扶助で受けられる援助

  1. 診察
  2. 薬剤の費用、治療のための材料費
  3. 医学的処置、手術、治療など
  4. 入院療養に伴うケア
  5. 自宅療養に伴うケア
  6. 移送に関する費用

基本的に健康保険が適用される医療費の自己負担額がゼロになりますので、がん治療にかかる医療も無料で受けることができます。

しかし、差額ベッド代、先進医療などの評価療養費は、自己負担になる可能性が高いので入院する場合には事前に自治体に確認しておきましょう。

 

生活保護の適用条件

お住いの地域によって生活保護の適用条件が多少異なります。生活保護の申請を受理するかどうかは、各福祉事務所が判断することになりますが、「現在の収入では、生活することができない世帯」という事が基本となります。

  1. 資産がない
  2. 働く能力がない
  3. 年金や手当などを受けていない
  4. 親族からの援助が受けられない

収入が全くない場合と足りない場合では支給額が変わってきますが、基本的にはこの4つの項目に該当する人(世帯)が、生活保護を受けることができます。

 

もし癌になった時は?

高額療養費制度により、癌になった場合でも高額な金額を請求される事は少ないケースではあります。しかし、先進医療により高い確率で癌を治したい、自分の人生を病院個室で向き合いたいとの考えはあるかと思います。その為にも、専門家に相談をし、ガン保険に入り、適切な保証を受ける事も一つかもしれません。