グラウンドキーパーの仕事とは?

みなさま一度は学校などのグラウンドを使ったことがありませんか。普段使うグラウンドが綺麗な理由はきちんと整理をしてくれる人がいるからです。今回はその、グラウンドを整理してくれる職業である、グランドキーパーの仕事内容や年収について紹介します。

グラウンドキーパーとは?

 

グラウンドキーパーは、野球場やサッカー場などでグラウンド整備を行う仕事です。サッカーのキーパーのお仕事ではありません。試合前にグラウンドを平らにならしたり、規則に沿ってラインを引いたりし、安全にプレーできる環境を整えます。この仕事に就くうえで特別な資格は必要ありません。

その為、チームの職員や競技場によって委託を受けた専門業者の社員、あるいは自治体の職員として働く人が多く、給料の相場は一般的な会社員と同等といわれています。

グラウンドキーパーはスポーツ界を支える重要な存在ですが、競技場の施設が限られていること、また経験を積むことで熟練していくため、長く務める人が多く、新規採用は決して多くないのが実情です。

 

必要な資格とは?

 

専門業者ならその会社の社員、球団職員ならその球団に採用される必要があります。また、国や自治体の職員なら、公務員試験を受けて採用されることが前提です。

また、高校野球などで有名な甲子園球場ですが、整備で有名な阪神園芸は「新卒採用」と「キャリア採用」を行っています。興味のある方は以下リンクより応募してみてください。

 

甲子園

就職状況・雇用形態

グラウンドキーパーに限った採用は、同日調べた限りでは見受けられません。専門業者や球団スタッフ、国や公共団体の職員として採用され、競技場の整備を担当する部署に配属されます。しかし、必ず希望の部署に配属されとは限りません。

東京ドームを担当する「東洋ビルサービス」は、遊園地の他、一般のビルや店舗の清掃・管理なども行っていますが、入社後どんな部門に配属されるか企業により様々だからです。

 

東京ドーム

 

給料、年収、待遇

 

グランドキーパーの給与の平均相場は不明ですが、実際の事例として、阪神園芸のHPを参照すると、初任給は大学卒が20万1000円、専門学校卒が16万7500円となっています。アルバイトの場合、時給は900円前後が相場です。

特殊な仕事なので、あまり求人票がないのもありますが、一般的な社会人と最初はさほど変わらないと思います。

生活、勤務時間、休日

 

グランドキーパーの勤務は大きく3つあります。施設の利用前、施設の利用当日、利用後です。しかし、台風などの天災がある場合も勤務が発生します。具体的な生活スタイルは次に紹介します。屋外施設の場合、試合の数日前から、当日の天気予報に合わせてグラウンドの準備が始まります。試合当日は、ナイトゲームでも朝から出勤します。その日の気象条件に合わせて最終調整をし、試合前練習の準備をします。

試合が終了すると後片付けや整備を行うので、試合当日は朝から夜遅くまで勤務になります。更に試合のない日でも芝の修復をしたり、マウンドの補修をするなど行います。

シーズンオフは芝の養生や人工芝の張り替え、土の入れ替えなど1年を通して忙しいです。尚、地震や台風などで被害が出れば、競技場に泊まり込んでグラウンド状態や芝の復旧作業を行うこともあります。

 

現状と将来性

 

グラウンドキーパーは、グラウンドを整備するだけではなく、勝敗や戦術にまで関わる存在になっています。チーム戦術や選手の特徴に合わせたグラウンドを作れるグラウンドキーパーは、プロ選手を支える裏方としてマスコミに取り上げられることもあります。しかし、競技場の施設は限られており、グラウンドキーパーの人数自体が多くありません。

また、経験を積むことで熟練していくため、長く務める人が多く、新規採用の少ないのが現実です。

最後に

 

グランドキーパーの魅力は有名選手に出会えることではないでしょうか。そういう意味ではスポーツ関連の仕事に興味がある方はお勧めします。また、2020年の東京五輪に向けてスポーツ環境が見直され需要が生まれると思います。