プロテニスの仕事とは?

プロテニスプレイヤーの仕事について紹介をします。

 

今年も、ウィンブルドンの季節がきました。2017年現在、日本人のプロテニスプレイヤーとして、想像されるのが錦織圭選手です。今年も、どこまで行くか楽しみですね。そんなプロテニスプレイヤーですが、実際の仕事内容はどんな内容でしょうか。今回は、プロテニスプレイヤーの仕事内容について紹介をします。

 

プロテニスプレイヤーとは

プロテニス選手とは、テニスでお金を稼ぎ、それで生活していく人をいいます。主にテニススクール等でレッスンを行い、生計をたてているプロの方もいらっしゃいます。ですが一般的には世界のテニス大会にエントリーし、各国のライバルたちと勝負をする。そこで好成績を上げて賞金を獲得していく、いわゆるツアープロのことを指します。プロテニス選手になるには、なるべく早い時期からテニスの練習を始めることが大切です。実績を重ね、日本テニス協会に認められれば「プロ」となることができます。ツアープロはテニスの実力がすべての厳しい世界です。体力的に非常に厳しく、精神的なタフさも求められます。トッププロとして活躍できるしている人は世界でもごくわずかですが、年間で10億円を稼ぐプレーヤーも存在します。

 

仕事内容

世界を渡り歩く

プロテニス選手は大会に出て賞金を稼ぐことが仕事です。実力があれば、世界各地の大会を転戦することになります。大会に出場していないときはトレーニングを行い、試合に備えます。錦織圭選手などはよりよい練習環境を求め、海外に拠点を構えています。このようにトッププレイヤーになると1年のほとんどを海外で過ごすことになります。

 

チームを作る

プロテニス選手は常に収入をもらえる会社員とは異なり、試合で勝つことができなければ収入はゼロとなってしまいます。テニスでいかに多くの勝利をおさめることができるか? すべては自分の腕一本で勝負する世界です。

しかし、世界のトップレベルの試合に出場して戦うには、いろいろな人の力を借りなくてはなりません。多くの選手はテニスの技術面をアドバイスしてくれるコーチ、体調管理をしてくれるトレーナー等とチーム組んで試合に臨んでいます。みんなの力を結集して勝利を目指すのです。

 

スポンサーが必要

ですがそれらのチームの人の給料はすべて自分でねん出しなくてはなりません。また世界の各所で行われる大会への交通費も多くの場合は同様です。そこで選手を金銭面等でバックアップしてくれるスポンサーが必要になってきます。有名なケースとしては、錦織圭選手とユニクロ様です。

契約内容にもよりますが多くの場合、企業はPRのために選手と契約し、金銭面等でサポートする代わりに、選手は自分自身の活躍によりその役割を担うというものです。

もちろんスポンサーを得るには、自分の力で数々の大会で実績を残し、将来その企業に利益をもたらす可能性を示すことが必要です。そしてそのスポンサー企業の期待、支援に応える活躍が求められます。

 

日本テニス界に現れた期待の星

数年前までは有名なプロテニスプレーヤーといえば欧米の選手ばかりで日本人選手の活躍を耳にする機会はあまりありませんでした。

ですが近年、錦織圭選手が世界ランキング32に食い込み、トッププレーヤーの仲間入りを果たすと、昨年には世界の四大大会の一つ「全豪オープン」でベスト8と好成績を残し、その地位を揺るぎないものにしつつあります。

また、さらに上位を狙えるとの期待もあり、テニスファンだけではなく、テニスにあまり興味がなかった人でも、その話題を目にするようになってきました。

 

取り巻く環境の変化

近頃では試合がテレビ放送される機会も多くなってきました。バラエティー番組においても、選手が出演することも増え、身近な存在として認識されるようになりました。

また、衣料メーカー「ユニクロ」が錦織選手や2012年世界ランキング1位のジョコビッチ選手と契約し、ウェアの提供を行っています。プレー以外のビジネスの世界においてもプロテニスプレーヤーを取り巻く環境は徐々に盛り上がりつつあります。

 

トッププレーヤーの育成が急務

過去に世界のトップレベルに近づいた選手といえば伊達公子(現・クルム伊達公子)さんや松岡修造さんですが、残念ながらそこから日本人選手が再び活躍するまでに10年以上の時間がかかりました。

そうなるとやはり人気は衰退していきます。そうならないためにも常時、日本人プロテニスプレーヤーが世界で活躍できるよう、育成システムの構築による選手層の底上げが急務となっています。

 

目指すは世界一

テニスは個人競技であるため、身体能力が大きく影響するスポーツです。そのため「背が低い日本人は活躍できない」といわれてきました。

ですが、現実に決して大柄ではない錦織圭選手の活躍により、技術、戦術、科学トレーニング等でその差は埋まりつつあることが証明されてきました。近代テニスにおいて日本人がトッププレーヤーになれる日もあるかもしれません。